つぼを詳しく知る:陰陽と経絡の関係
東洋医学では陰陽が考え方の中心になっています。男性が陽、女性が陰というのは前述の通りですが、十二経にも陰陽があります。六臓の経脈が「陰」、六腑の経脈が「陽」です。そしてそれぞれの症状を「陰症」「陽症」といいます。ちなみに六臓そのものは「陽」に属し、六腑そのものは「陰」に属します。
実は症状にも陰陽があるのです。身体の前面に出る症状のうち、陽症のものを「陽明」、陰症のものを「太陰」といい、身体の側面に出る症状の場合は、陽症のものを「少陽」、陰症のものを「?陰」、さらに身体の後面に出る症状の場合は、陽症のものを「太陽」、陰症のものを「少陰」といいます。
これによって経絡の正式名称が導き出されます。胃経を例に挙げてみると、胃は六臓六腑の中では六腑にあたり、その症状は身体の前面にでますから陽明にあたります。ですから胃経の正式名称は「陽明胃経」、となるわけです。