ここからページの本文です。

つぼを詳しく知る:経絡の知識

経絡は六臓六腑に各一つずつ、計十二本あります。この十二本を「正経十二経」といいます。これは、肺の臓をめぐる肺経から始まり、各臓腑をめぐる経絡を経て、肝の臓をめぐる肝経から肺経へと戻る一つの流れになっています。この流れが私たち人間の身体、六臓六腑にエネルギーを循環させているのです。そしてそのエネルギーの循環を調節する、いわゆる補助的な八つの経絡があります。これを「奇経八脈」といいます。奇経八脈は「任脈」「督脈」「陽矯脈」「陰矯脈」「陽維脈」「陰維脈」「帯脈」「衝脈」の八つを指します。

なかでも、人体の急所が数多く集まる「正中線」、つまり体の前面中央を通る任脈と、体の後面中央を通る督脈は、特に重要な役割を果たすので、正経十二経と任脈、督脈を合わせて「十四経」という場合もあります。